洗顔した後にまず化粧水を最初につける、というのが従来の一般的なスキンケア方法ですが、実はコレ、最近では考え方がちょっと変わってきています。
最近、オールインワンジェルが人気になっているもその一つで、今では化粧水は使わなくても大丈夫というのが結構一般的になってきています。
というのも、今自分の肌にある水分というのは、体の中から自然に作られているものであって、化粧水から取り入れている水分ではないからです。
化粧水のような水分は肌への浸透が悪く、角質まで入っていくことはほとんどないので、時間が経つにつれて蒸発してしまうだけ。
結果、角質層に水分を補給することはほとんどできないので、肌の保湿にはあまり効果がないというのが実情なんです。
なので、保湿のために化粧水をたっぷりつける必要はないっていう訳ですね。
では、保湿には何が必要なのかというと、体内で作られる水分をいかに逃さなようにするかになります。
その鍵を握るのがセラミドなどの保湿成分です。セラミドは、水分を抱え込んで逃さない働きがあるので、肌の保湿には欠かせないもの。
つまり、乾燥から肌を守るには、セラミドなどの保湿成分を取り入れることが重要という訳ですね。
ちなみに、セラミドはもともと肌の角質細胞にある成分ですが、歳を重ねるごとに減少していってしまうので、40歳を過ぎたら積極的に補うようにしましょう。
セラミドは脂溶性の成分になるので、油と混ぜやすく水には溶けにくい性質を持っています。そのため、化粧水には配合しにくいものになります。
なので、セラミドを補うには美容液やクリームが最適になる訳ですね。
肌の保湿をするなら化粧水ではなく、美容液やクリームでお手入れをするようにしましょう。
ちなみに、オールインワンジェルもおすすめです。オールインワン化粧品はほとんどがジェルやクリームになっているので、肌の保湿にはもってこいの化粧品。
セラミドなどの保湿成分がたっぷり配合されたオールインワンジェルを選んでお手入れしましょう。
では、化粧水を使うのは全く意味がないのかというと、そんなことはありません。
化粧水にはアンチエイジングとしての効果が期待できるので、それを目的に使うのがおすすめです。
ということで、化粧水にはどんな種類があって、どんな効果が期待できるのかをまとめてみました。
効果 | メラニンの生成を抑えて、シミやそばかすを防ぐ効果 |
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美白成分 | ビタミンC誘導体、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノール、リノール酸、カモミラET、m-トラネキサム酸、4MSK、エナジーシグナルAMP、マグノリグナン、プラセンタエキス、D-メラノ、ロドデノール、TXC |
効果 | ・毛穴を引き締めて、キメの乱れを整える効果 ・皮脂による化粧崩れを防ぐ効果 |
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おすすめ 配合成分 |
ビタミンC誘導体 |
効果 | ・ニキビ菌を殺菌する効果 ・余分な皮脂を抑えて肌環境を整える効果 |
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おすすめ 配合成分 |
ビタミンC誘導体、グリチルリチン酸、アラントイン |
効果 | 古い角質や毛穴汚れを除去する効果 |
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おすすめ 配合成分 |
エタノール、AHA(アルファヒドロキシ酸)、尿素 |
化粧水の配合成分で特におすすめなのが「ビタミンC誘導体」です。
ビタミンC誘導体は、ビタミンCを肌に浸透しやすくしたもので、美白効果や皮脂を抑制する効果、さらに抗酸化作用などの様々なアンチエイジング効果が期待できる優れもの。
クリームよりも水に配合した方が安定しやすく肌への吸収もいいので、化粧水との相性がバッチリなんです。
なので、化粧水はこのビタミンC誘導体が入ったものを選ぶのがおすすめです。
では、最後に化粧水の正しいつけ方をチェックしましょう。
化粧水を使う時に、コットンを使う人と手だけでつける人に分かれると思いますが、これ、どちらが良いのでしょうか。
正解は「手」です。
コットンを使うと、コットンの繊維が肌を刺激して傷つけてしまい、シミの原因になったりする可能性があるからです。
なので、コットンではなく手で優しくつけるようにしましょう。
具体的なつけ方ですが、500円玉くらいの量を手のひらに乗せて、両手で軽く広げていきます。そして頰を両手で包み込むように押さえながらなじませましょう。
残った化粧水があれば額などになじませていきます。
ちなみに、化粧水を浸透させようとして肌をこすったりするのはNG。摩擦で肌が傷む原因になるので、手のひらで押さえるようになじませるのがポイントです。
化粧水をつける時に、肌をペタペタとパッティングする方法が良いと言われた時代がありました。適度なパッティングの刺激は、毛細血管を拡張させる効果があるからです。
しかし、強いパッティングで肌を刺激すると、角質層を傷つけることになるので、今ではあまり推奨されていません。
パッティングするよりも、手のひらで押さえるように化粧水をなじませるハンドプレスの方が肌に優しいのでおすすめです。